蟻を出し入れする穴

ただのオタクがゲームやイベントの感想を書き殴るだけ

さぁ、お前の罪を数えろ

2016年にPurple Softwareから発売された美少女ゲーム『アマツツミ』を先日完走したので、今回はその感想をだらだらと書いていこうと思います。プレイ済みの人しかわからない書き方になっているので、未プレイの方は読まないほうがいいです。

 

題名となったアマツツミ、漢字に起こすと「天津罪」になるそうですね。ゲーム内の表現では「神の犯した罪」という意味を持つようです。

"言霊"という、言葉の力で人を操ることができる神の一族である主人公が、人の世に憧れ人になる…という話だった作品ですが、個人的にはシナリオのコンセプトに""というワードを想起させられました。以下、各ルートの所感を述べていきます。

 

・プロローグ

里を抜け出した主人公が、行く当てもなく路頭で倒れていたところを「織部こころ」という1人のヒロインに拾われ、言霊の力を用いて織部家に加わるという流れ。最初は思いませんでしたが、このゲームを最後までプレイすると"罪と罰"というコンセプトがこの時点で表れていたと思います。

神の里の掟を破り、人里に降りた主人公は、行く当てもなく路頭で死にかける…シーンとしては話のきっかけに過ぎませんが、このゲームのシナリオ構成が凝縮されたシーンなのではないかと深読みしました。ちなみにこの後こころに顔面を踏まれる訳ですが、それも果たして"罰"なのか、はたまた"ご褒美"なのかは人の判断が分かれるところですね。

 

・こころルート

個人的に一番好きなルートです。

このシナリオでの主人公の罪は、言霊を用いて織部家に紛れ込むという点だと思います、主人公は常に織部家の2人に対して罪悪感を感じ続けながら生活を続け、母のあずきさんが死の淵に立ったとき、主人公は自身の命を言霊に乗せ母を助ける。まぁ結局は死にかける訳です。

 

・響子ルート

響子ルートと後述の愛ルートは、主人公というよりヒロイン側にコンセプトが適応されていた気がします。

響子ルートでは、幼い頃に親友が死に、代わりに自分が生きているという罪悪感を抱え続けながら生きていた響子の前に、その親友の魂が現れ自分が死ぬことで親友を生き返させるという贖罪を実行しようとします。主人公がこころルートでやったことの二番煎じですね。

 

・愛ルート

このルートは、幼い頃、姉に嫉妬して使った言霊が、結果的に姉を殺してしまったという罪悪感を抱えて生きてきた愛が死にかける話です。ぶっちゃけ、このルートを終えた時は「まーた死にかけか」とゲンナリしてしまいました。

 

・ほたるルート

そして本命のほたるルート、"天津罪"について触れられる話です。

ここではオリジナルのほたるのコピーを生み出し、1週間で殺すという行為に対し、主人公が自分とオリジナルの命を持って償わせるという行為に出た訳です。ようやく死んでくれました。

このルートをやる前、「ノーゲーム・ノーライフ」というライトノベルの8巻を読んでいましたが、その中にこんな話がありました。

 

彼は、最愛の少女を死なせるくらいならば、と笑顔で答えた。

『死ぬより、怖いことがある』と。

だが何故、そう言ってヒロインの代わりに死んだ主人公に。

どうして誰も……こう言ってやらなかったのだろう。

━━━『死ぬより怖いことを、最愛の彼女に強いるのか』と。(「ノーゲーム・ノーライフ8 ゲーマーたちは布石を継いでいくそうです」より抜粋)

 

これを読んでからほたるルートをやると主人公の行いもまた罪に感じられるようになります。ほたるルートは今までのルートにあった様々な伏線を回収していて非常に完成度の高いシナリオだと感じましたが、自分の食べ合わせの悪さが原因で十全に良さが伝わらなかったのがとても残念に思います。

 

と、ここまで各ルートでのコンセプトについて考えてきましたが、まぁこの作品通して感じた最大の罪は、ほたるルートに行くまでに主人公が散々女の子とフラグを立てておいて、各ルートの最後でヒロインをフるという鬼畜の所業だと思います。とくに愛ルートでは散々愛に心配や迷惑をかけ、かつ愛は自身の罪悪感を吐露して思いを告げたにも関わらず"関係を解消する"という選択肢を見た時はさすがにブチ切れてしまいましたね。

 

以上が感想になります。あまりポジティブな内容は書けませんでしたが、それでも完走した後の満足度は高かったので、Purple最新作の「アオイトリ」も機会があれば是非やってみたいと思います。

 

余談ですが、1月16日から"League of Legends"にて新シーズンが始まりました。振り分け戦(最初に配属されるランクを決める10試合)は2勝スタートしているので、今期はゴールド目指して頑張って生きたいと思います。